商品説明
まっすぐに目を見て認めてほしい。ライバルとして、同志として--。
19××年。檜垣瑛輝はグランドスラムの帝王・ワーグナーとメルセデス・ベンツ・カップ決勝のコートに立っていた。
瑛輝はワーグナーが自分を嫌っていることを知っていた。
敬虔なカトリック教徒のワーグナーにとって、パトロンの存在を隠さない瑛輝は汚れた存在だったからだ。
幼いころから快楽を教え込まれ、高級男娼として育った瑛輝には禁忌も後悔もなかった。
ただひとつ願うのは--憧れてきたテニス界の王に、フェアに認めてもらうことだったが……。