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小説家の相葉佑季は中学の同級生、沖津和臣と暮らしている。カズオミは家族の愛を知らずに育った佑季を決して否定しない大事な存在だ。触れられない、体温も感じられない当時の幼いままの、佑季が作り出した幻だったけど……。それは過去、沖津にこっぴどく振られた佑季には心の均衡を保つためにどうしても必要だった。そんな中、約十年ぶりに沖津が現れ同居を迫られる。カズオミの存在を説明出来ない佑季は回避したかったのだが…。