商品説明
母親の疵護者であった宮原が亡くなった十七歳の夏、宮原の秘書だった有木に史哉はある取り引きを申し出た。
母さんにはなにもしないでほしい、代わりに、自分を好きにしていいから、と。
病がちな母親を守るため、必死に考えた結果だった。
有木と知り合ってからの時間は長いものの、史哉は彼がなにを考えているのかまったくわからなかった。
そんな史哉に有木は取り引きの意味を確認し、その証としてキスをする。そこから先は二十歳になってからだと告げて。
有木がなにを考えているのかわからず苛立ちを抱えたまま、史哉は二十歳の誕生日を迎えることになり!?