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伝記中公新書/戦前、法学の権威として東大教授の立場から軍部と対峙した田中耕太郎(1890-1974)。戦後は文相に就任し、教育基本法制定に尽力。復古主義・社会主義を排し新憲法を強く支持した。参院議員を経て最高裁長官就任後は10年に及ぶ在任中、松川・砂川事件ら重要判決を主導、「反動」と誹られながらも脆弱だった司法権を確立。退任後は国際司法裁判所判事に選出される。激動の時代に学界・政界・司法と多様な場で奮闘し戦後日本を形作ったカトリックの自由主義者の生涯を描く。