新書 社会 生涯無子 / 福山絵里子

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管理番号: BQ109921
発売日: 2024/05/10

商品説明

社会
【内容紹介】
<<「生涯子供なし」…なぜ日本は無子化・少子化のトップランナーとなったのか。
SNS上で大きな反響を呼んだ特報を起点にその背景へ迫る。
>>
〇「生涯子供なし、日本突出 50歳の女性の27%」
経済協力開発機構(OECD)が発表したデータベースによれば、1970年に生まれた女性の50歳時点の無子率を比べると、日本は27%と先進国で最も高い。
このことを報道した日本経済新聞の記事はSNS上で大きな反響を呼び、ハッシュタグ「#生涯無子」「#生涯子供なし」を添えてさまざまな声があふれ出した。
この記事を起点に、日本で急速に進む未曽有の「無子化」「少子化」について多角的な視点から向き合う。
〇本書では、あまり知られていない足下の現実をわかりやすく提示するとともに、こうした状況が到来した複雑な社会背景、女性と子どもをとりまく歴史的経緯、さらに海外での「独身税」をはじめとした最新の議論などにも触れ、私たちが今後どのような社会を構築していくべきかを検討していく。
〇本書の特筆すべき点のひとつとして、「無子化」「少子化」を語る際にとりこぼされがちな個々人の視点を丁寧に汲み取ることも試みていることが挙げられる。
「マクロの数値から無子化の全体像をつかもうとすると、それだけでは語れない個々人の人生が思い浮かぶ。
個々人の人生を追いかければ、その多様性故に全体像を語ることの意味について考え込んでしまう。
」(「はじめに」より)
無子化を「問題」として扱うことも慎重に問い直しながら、「問題」として取り組むことをしなければ、子供を持たない人の増加の背景にある社会的な構造を見落とす可能性があると筆者は警鐘を鳴らす。
日本の「無子化」は突出している。
それはなぜ?
この先、日本は、女性の3〜4割、男性の4〜5割程度が生涯にわたって子供を持たない国になると推計されている。
その時、日本社会はどうなるのか。
人々の生活はどう変わるのだろうか。
独自の視点で検討を試み、従来の類書とは立場を異にする。
社会問題へ関心を抱く読者のほか、「無子」当事者の方にも手に取っていただきたい1冊。
【目次】
はじめに
第1章 無子当事者の声
第2章 少子化と無子化
第3章 データと歴史からひもとく無子化
第4章 無子化の進む日本の未来は
おわりに
【著者略歴】
日本経済新聞編集局生活情報部記者
埼玉県出身。
早稲田大学理工学部物理学科卒業後、日本経済新聞社に入社。
産業部、神戸支局、政治部、経済解説部などを経て現職。
地方行政、社会保障制度改革、少子化問題などを国・行政・企業側と生活者の両側面から取材している。