単行本(実用) 社会 死刑制度を問う / 大谷光真

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管理番号: BO4879148
発売日: 2024/11/14
メーカー: 春秋社

商品説明

社会
【内容紹介】
死刑制度の廃止が国際的な風潮となる中、いまだ日本は死刑存置の姿勢を貫いている。
宗教界からも死刑制度の存置か廃止かを巡って声が上がってきた。
本書は浄土真宗前門主が、日本の刑事司法の問題点を整理し、浄土真宗仏教の視点から死刑のあり方を問う。
【目次】
序論 仏教・浄土真宗と死刑制度 「殺してはならぬ、殺さしめてはならぬ」
問題意識
死刑を廃止して困るのはだれでしょう?
第一章 死刑制度とその問題点
死刑賛成論と反対論
人権について
日本の死刑制度の歴史
死刑制度の問題点
死刑の根拠
第二章 日本の刑事司法の問題点
実態の隠蔽
執行責任者の曖昧さ
三審制
死刑基準の曖昧さ・情状酌量と本人の反省
死刑の基準
情状酌量とは
死刑囚の生活と刑の執行及び死後の後始末
刑務官の苦悩--死刑が殺人であることの現場
冤罪・誤判の可能性
さまざまな冤罪
代替策としての無期刑・終身刑
被害者支援
犯罪被害者に対する社会の連帯感
和解
償いとしての臓器提供
第三章 宗教倫理からみた死刑制度
日本の刑罰と宗教の歴史
教誨師
倫理道徳観から--自己責任論
日本文化の特殊性
伝統的価値観の再評価--平安時代の死刑廃止
仏教
キリスト教
中国思想
付録 資料とその解釈
根拠となる法律
言葉の問題
死刑制度にかかわる内外の規範・条約
重大事件の概要
参考文献
おわりに
【著者略歴】
1945年京都府生まれ。
麻布高等学校卒業、東京大学文学部卒業、龍谷大学大学院修士課程修了、東京大学大学院修士課程修了。
77年、浄土真宗本願寺派第24代門主に就任、2014年6月に退任。
全日本仏教会会長を3期務める。
『世のなか安穏なれ:現代社会と仏教』(2007年、本願寺出版社)、『朝には紅顔ありて』(2009年、角川文庫)、『今、ここに生きる仏教』(2010年、平凡社)、『光といのち』(2010年、本願寺出版社)、『いまを生かされて』(2014年、文藝春秋)、『世のなか安穏なれ』(2015年、中公文庫)など著書多数。