商品説明
絵本
【内容紹介】
主人公の少女マチルデにあるのは、身に着けている服とひときれのパンだけ。
それなのに、お腹をすかせたおじいさんに会えばパンをさしだし、服のない女の子に会えば自分の服を脱いであたえ、とうとう文字通り身ひとつになってしまいます。
すると空からいくつもの星が流れおちてきて……。
グリム童話の「星の銀貨」は短くてとてもシンプルな話です。
他人を思いやるやさしい心を幼い子どもにもわかりやすく描いていることに、長いあいだ読みつがれてきた名作童話の力を感じます。
そんなグリムの名作をバーナデット・ワッツが絵本にしたのが本書です。
ワッツはこれまでもグリム童話やアンデルセン童話の絵本を数多く手がけてきました。
植物や動物を細やかに描いた色彩豊かな絵は日本でも大変人気があり、原画展も幾度となく開催されています。
本作『星の子ども』も、山のふもとの小さな村の景色から、青が印象的な星のきらめく夜の森まで、ワッツらしいあたたかみのある美しい絵が堪能できる作品となっています。
少女マチルデのやさしい心を映したかのようなやさしいタッチの絵と、名作童話にふさわしい美しい言葉でつづられた文とが合わさって、名作童話の新たな魅力をひきだした本書は、手元においてくりかえし読みたい絵本です。
【著者略歴】
1942年、戦中の英国に生まれる。
建築家の父と舞台装飾家の母のもと、絵と物語に親しんで育つ。
英国の庭といわれるケント州の田園であそび、小さなころから絵本もかいていた。
メイドストーン美術学校でブライアン・ワイルドスミスなどの教えをうける。
その後、グリムやアンデルセン童話の絵本を多数、また創作絵本も手掛ける。
ケント州在住。