商品説明
医学
【内容紹介】
救急車の受け入れ拒否のニュースを見聞きしたことはありますか?
具合が悪くなり、救急車を呼んでも、病院をたらい回しにされる……。
その原因は、慢性的な医師不足です。
地方の病院であれば、より深刻な問題となっています。
本書で取り上げている松岡良典医師は「日本の救急医療を救いたい」という理想を掲げます。
2013年に「24 時間365日、患者を絶対に断らない」という画期的な救急クリニックを、鹿児島の医療過疎地に開業しました。
そして、同様のコンセプトの救急クリニックを全国的に展開していきました。
その経緯は前著『救急を救う男』に記されています。
本書は、松岡医師がベトナムに新たな医院を開業する道のりをまとめています。
あるとき、ベトナム人の技能実習生が怪我をして、松岡医師の医院を来院しました。
「ベトナムにこういうクリニックがあったらすごく嬉しい」。
ベトナムの医療レベルはけっして高くはありません。
がんによる死亡率が70%以上といわれているほどです。
日本とベトナムの医療格差に心を痛めた松岡医師は、ベトナムでの開業を決断するのです。
日本の医療に危機感を抱く医療従事者や医療を志す若者に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
【目次】
まえがき
第1章 救急クリニックが直面したコロナの対応
第2章 困難を極めたベトナム進出の長い道のり
第3章 ベトナム開業ではっきり見えた海外展開
第4章 コロナが落ち着いて動き出した国内展開
第5章 未来に向かうために進化した新たな野望
松岡良典からのメッセージ
【著者略歴】
ルポライター。
1959年生まれ。
1983年に学習院大学法学部政治学科を卒業後、広告代理店、出版社勤務を経て、
1991年にフリーランスとなる。
著書に『アトピー性皮膚炎-悩める患者と医師のための処方箋』
『世界の心臓を救った町-フラミンガム研究の55年』(ともにライフサイエンス出版)、
『医療ベンチャーのビジネスリーダー〔畦元将吾〕 波乱万丈、進行中』(ダイヤモンド社)
があるほか、医療系書籍・雑誌の企画構成や執筆を中心に、幅広く活躍している。