単行本(実用) 政治 探究の国際学 / 清水奈名子 / 藤井広重

3,080JPY
3,726JPY
0JPY
数量:
+
管理番号: BO4873138
発売日: 2024/10/04
メーカー: ナカニシヤ出版

商品説明

政治
【内容紹介】
現代世界の「複合危機」に向き合う、国際学とはどのような学問なのか。
「多文化共生」や「グローバルな倫理」に関する課題を中心に、11の研究事例を通してその方法や倫理を学ぶ、国際学研究への招待。
●著者紹介
【編者】
清水奈名子(しみず・ななこ)
宇都宮大学国際学部・教授 国際関係論・国際機構論(担当:はじめに、第3章、おわりに)
藤井広重(ふじい・ひろしげ)
宇都宮大学国際学部・准教授 国際法・国際人権/刑事法・平和構築論(担当:はじめに、第11章、おわりに)
【執筆者】(執筆順)
阪本公美子(さかもと・くみこ)
宇都宮大学国際学部・教授 アフリカ地域研究・社会開発論(担当:第1章)
飯塚明子(いいづか・あきこ)
宇都宮大学留学生・国際交流センター・准教授 国際協力・コミュニティ防災(担当:第2章)
松井貴子(まつい・たかこ)
宇都宮大学国際学部・教授 比較日本文化論・身体文化(担当:第4章)
中村真(なかむら・まこと)
宇都宮大学国際学部・教授 感情心理学・社会心理学(担当:第5章)
申惠媛(シン・ヒェウォン)
宇都宮大学国際学部・助教 社会学・移民研究・都市社会学(担当:第6章)
丁貴連(チョン・キリョン)
宇都宮大学国際学部・教授 比較文学・比較文化・日本文学・韓国文学(担当:第7章)
戚傑(チー・ジェ)
宇都宮大学国際学部・教授 教育社会学・外国語教育(担当:第8章)
松尾昌樹(まつお・まさき)
宇都宮大学国際学部・教授 中東地域研究(担当:第9章)
アルジョン・スギット(Arjon Sugit)
宇都宮大学国際学部・助教 東南アジア政治研究(担当:第10章)
【目次】
はじめに--国際学の方法と倫理を問う--
第I部 国際学研究の方法・倫理を考える
第1章 アフリカにおける地域研究の方法と倫理
私の場合--
■阪本公美子
1 多様な専門分野からの研究
2 研究やフィールド調査でこだわっていること
3 これまでの研究とその方法
4 研究・調査方法(まとめ)
5 私の研究テーマやその方法がどのように評価されてきたか
6 学生に何を伝えられるか
第2章 災害研究の特徴とその方法
国内外の被災地調査の経験をもとに--
■飯塚明子
1 災害とは
2 防災サイクル
3 災害研究の特徴
4 災害研究の方法
5 まとめ
第3章 学問の社会的責任とは何か
原発事故後の調査研究をめぐる考察--
■清水奈名子
1 原発事故に直面した学問の役割を問う
2 なぜ原発事故被害を調査するのか
3 原発事故被害の実態調査と問題構造の分析
4 倫理的な課題と学問の社会的責任
第4章 猫がつむぐ物語
テクストを読む--
■松井貴子
1 はじめに
2 比較文学比較文化研究として、テクストを読むということ
3 ちいさな島The Little Islandと猫のカルテット
4 おわりに
第II部 多文化共生をめぐる研究課題を考える
第5章 多文化共生と公共圏
「多文化公共圏センター」の取り組みから考える--
■中村 真
1 はじめに
2 公共圏を創設することの意義
共生と排斥の問題--
3 公共圏と感情
4 多文化公共圏センターの取り組みと新たな公共圏創設の要件
第6章 生きられる「多文化共生」
──多義的で多面的な「多文化共生」を実態として捉えるために──
■申 惠媛
1 はじめに
実態として捉える「多文化共生」再考の試み--
2 「地域における多文化共生」の前提を問い直す
3 誰による、誰にとっての、どのような関係形成か
4 むすびに 103
「地域における多文化共生」という視点の可能性--
第7章 なぜ日本は世界のジェンダー平等の流れから取り残されてしまったのか
東京医大「女性差別」入試から考える日本の課題--
■丁 貴連
1 はじめに
2 先進国最下位となった日本のジェンダー・ギャップ指数
3 東京医科大学の不正入試が炙り出す日本社会の構造的問題
4 おわりに
第8章 儒学から近代への転換期における権力、「知」と知識人に関する言説分析
■戚 傑
1 はじめに
2 系譜学でみる権力と知の相関
3 近代中国における「知識人」の変遷
4 時代に翻弄される現代中国知識人
5 おわりに
第III部 グローバルな倫理をめぐる研究課題を考える
第9章 権威主義体制を支える民主主義体制
石油貿易と政治体制--
■松尾昌樹
1 石油の呪いモデル
2 貿易、経済成長、民主化
3 重力モデル
4 分析結果
5 今後の研究
第10章 民主主義の再定義
東南アジアにおける紛争後の変革をナビゲートする--
■アルジョン・スギット
1 はじめに
2 民主的価値
3 ケース・スタディ
4 結 論
第11章 武力紛争後のアムネスティ(恩赦)と国際法
ウガンダにおける和平交渉と平和構築の事例から--
■藤井広重
1 司法介入をめぐる問題系と学際性
2 司法介入とアムネスティをめぐる概念と先行研究
3 ウガンダからみる平和と正義のダイナミズム
4 おわりに
平和構築から国際法を考える--
おわりに--次世代につなぐ、学際的な学問としての国際学の可能性--
【著者略歴】
宇都宮大学国際学部・教授 国際関係論・国際機構論