商品説明
社会
【内容紹介】
本書の主人公である男性は、無期懲役の判決後、三〇年余を刑務所で服役した。
人生の半分以上を刑務所で過ごしながら、男性は何を思ったのか。
仮釈放の身となった今、何を考えているのか。
この社会はどう見えているのか。
そして、更生とは何か--。
【目次】
第1部 無期懲役判決を受けたある男の記録
プロローグ/ 第1章 北の大地に抱かれて/ 第2章 被害者家族/第3章 事件は起きた/第4章 刑務所の中で/第5章 更に生きるということ
第2部 犯罪の背景と社会復帰を考える
1 アイヌ民族と福祉/2 被害者の支援/3 薬物と立ち直り/4 無期懲役と更生/5 釈放後の暮らし
【著者略歴】
木原育子(きはら・いくこ)
1981年、愛知県一宮市出身。
名古屋大学大学院国際言語文化研究科修了後、2007年に中日新聞社に入社。
2015年から東京新聞(中日新聞東京本社)社会部で、警視庁や都庁担当を経て、2020年から特別報道部。
精神医療や司法福祉、児童養護など福祉に関わる社会課題を中心に取材中。
アイヌ民族を巡る差別問題では、2023年のメディア・アンビシャス大賞を受賞。
2022年に社会福祉士、2023年に精神保健福祉士の資格を取得し、東京新聞特報面で企画連載「社会福祉士⇔新聞記者」を掲載している。
著書に絵本『一郎くんの写真-日章旗の持ち主をさがして』(福音館書店)、共著に『戦後の地層 もう戦争はないと思っていました』(現代思潮新社)など。