商品説明
児童書
部屋を満たすようにして流している音楽は「まだ完全な恋ではない、でも絶対に、淡いあこがれとか、片思いとかじゃない、なんて言えばいいのだろう、色濃く漂ってくる恋の気配みたいなものを感じさせる主旋律。そのあとに続くのは、春の嵐だ。(本文より)春の嵐のように自信満々な初恋、友達以上恋人未満の遠距離初恋、球根のように地中深くうめておきたい秘密の初恋、運命の初恋、ひそやかにふくらむ初恋。五粒のチョコレートボックスのような10代の恋のせつなさがつまった五つの物語。第一話 春の嵐と夏の約束第二話 秋の竜巻と冬の薔薇第三話 猫の天気予報第四話 七つの「好き」の物語第五話 晴れ、ときどき雪エピローグーーあとがき、ときどきエッセイ