商品説明
日本史
【内容紹介】
反戦・平等を説いた僧は、なぜ死なねばならなかったかー。「大逆事件」に連座し死刑判決を受けた僧侶・高木顕明は、宗門から永久追放処分を受け監獄で自死に追い込まれた。差別撤廃、廃娼、反戦に取り組み人々の尊敬を集めた僧侶は、いかにして“大逆の僧”に仕立てられたのか。
【目次】
はじめに 大逆事件の真宗僧侶
第一章 名古屋時代の顕明
僧侶となる/小教校生徒/「一殺多生」と部落差別
寺院での仕事/日蓮宗への傾倒/活動再会
顕明の天皇観・部落差別観
第二章 浄泉寺門徒と社会主義者との出会い
新宮・浄泉寺へ入寺/浄泉寺沿革/住職予定者の活躍
【著者略歴】
1965年、愛知県生まれ。1987年、奈良大学文学部史学科卒業。1990年、真宗大谷派にて得度(僧侶となる)。1991年、同朋大学別科(仏教専修)修了。真宗大谷派圓光寺住職、真宗大谷派名古屋教区教化センター研究員。大阪経済法科大学アジア研究所研究員。