商品説明
医学
【内容紹介】
本書はフィンランドで出版された書籍の翻訳書です。
ユハ・ヘルネスニエミ教授(Juha Hernesniemi)が、多くの挫折を経て、世界で最も著名な脳神経外科医となるまでが記されています。
脳神経外科医は、常にベストを尽くすことが求められます。
たとえばピアニストにとって、ミスタッチは演奏の一瞬に過ぎません。
しかし脳神経外科医のミスは、患者とその家族の人生を狂わすことになります。
ある分野において世界一になるには、ときには大きな代償を払わなければならないこともあります。
本書は、ユハ教授が到達するために必要とした粘り強さ、決意、意欲、献身、努力、犠牲についての物語です。
手術件数16、500以上という症例を通して、成功と失敗、喜びと悲しみ、不安など、患者さんやそのご家族と分かち合ってきた経験をありのままに、そして誠実に綴っています。
医療従事者だけでなく、情熱をもって仕事に取り組むビジネスパーソンにも、手に取っていただきたい一冊です。
【目次】
監訳にあたって・翻訳にあたって
TRIBUTE TO A MENTOR
序文 ヤッコ・リンネ
プロローグ 2020年 中国
(1章 幼年期と青年期)
(2章 スイスでの医学研究)
3章 1969年2月 期末試験
4章 フィンランドでのキャリア初期
5章 スタッフ
6章 クオピオ大学病院
7章 1989年 大西洋を越えて
8章 クオピオの家に帰る
9章 1997年 ヘルシンキ大学病院 脳神経外科部長
10章 よい脳神経外科医になるために必要なこと
11章 ヘルシンキ大学中央病院、退職
エピローグ 2022年 中国
(「ユハ・ヘルネスニエミ」マッティ・アプネン)
(「愛する息子ユハへ」)
(「ユハの幼少期」オイヴァ・ヘルネスニエミ)
(「ナイフの刃のような人生」ミカ・イハムオティラ)
謝辞
【著者略歴】
ヘルシンキ大学脳神経外科名誉教授・脳神経外科医
1947年フィンランド生まれ。
1973年チューリッヒ大学医学部卒業後、スイス、フィンランド、アメリカで医師免許取得。
1979年博士号取得。
1997年ヘルシンキ大学脳神経外科部長。
1998年ヘルシンキ大学脳神経外科教授。
脳血管疾患、特に脳動脈瘤と脳動静脈奇形の手術を専門にし、生涯で16、500例以上の脳神経外科手術を行う。
この領域において、多くの論文を発表し、広く引用されている。
ヘルシンキ大学を脳神経外科の世界的なメッカにし、世界中の脳神経外科医が彼の手術とチームを学びに訪れた。
その数は数千人にも及ぶ。
また世界各国で数多くのライブ手術を行い、脳神経外科手術の教育に尽力した。
2015年ヘルシンキ大学を退任した後も、世界各国で手術と手術指導を続けていた。
2023年ヘルシンキで75歳の生涯を閉じる。