商品説明
日本エッセイ・随筆
【内容紹介】
2021年に急逝した作家・魚住陽子が、2009年に書き上げていた、唯一の未発表長編小説。
「どうしてもそれがなければ生きていけないのなら、求め続けるしかないのよ。
正しくても正しくなくても、仕方のないことだってある」
達子と彼女を取り巻く女性たちが織りなす、半貴石をめぐる物語。
【目次】
ローズクォーツの天使
半貴石の出会い
石の予告
ガムランの響き
石の別れ
再生の石
西蔵宝珠
左水晶の誘い
翡翠色の魔
【著者略歴】
1951年、埼玉県生まれ。埼玉県立小川高校卒業後、書店や出版社勤務を経て作家に。1989年「静かな家」で第101回芥川賞候補。1990年「奇術師の家」で第1回朝日新人文学賞受賞。1991年「別々の皿」で第105回芥川賞候補など。
2000年頃から俳句を作り、『俳壇』などに作品を発表。2004年、腎臓移植後、2006年に個人誌『花眼』を発行。
著書に『奇術師の家』(朝日新聞社)、『雪の絵』、『公園』、『動く箱』(新潮社)、『水の出会う場所』、『菜飯屋春秋』『夢の家』『坂を下りてくる人』(ともに駒草出版)がある。2021年8月に腎不全のため死去。