単行本(実用) 英語 翻訳論の冒険 / 山本史郎

4,620JPY
5,658JPY
0JPY
数量:
+
管理番号: BO4003118
発売日: 2023/09/20
メーカー: 東京大学出版会

商品説明

英語
【内容紹介】
多くの文学翻訳、翻訳論で知られる第一人者が「翻訳になぜ理論が必要か」を、多くの実例を用いて解説する。翻訳はAIで「できてしまう」時代は、しかし翻訳すべき「内容」とは何か、その「正しさ」とは何かがより深く問われる時代でもある。翻訳の質への問い、翻訳の喜びへと読者をいざなう書。
【目次】
はじめに
I 翻訳になぜ理論が必要か
01 イントロダクション--翻訳論はなぜ必要か
02 世界にはどんな翻訳論があるのか
03 まず、翻訳を定義してみよう
04 日本の「翻訳」とは何だったのか
05 形か意味か(1)--西欧の逐語訳
06 形か意味か(2)--日本の「逐語訳」
07 そもそも、意味とは何だろう
08 意味を伝える、とは
09 関連性理論とは何か
10 いよいよ、翻訳とは何だろう
11 文学テクストを翻訳するということ
12 さあ、理論の応用に漕ぎ出そう
II 翻訳の実例を見る
01 文学翻訳の実践へ--冒険の見取り図
02 翻訳推敲のワークショップ--『たのしい川べ』
03 視点・声・心理劇を翻訳する--『床の下のこびとたち』
04 物語の意味を翻訳する--『ホビット』(1)
05 物語の仕掛けを翻訳する--『ホビット』(2)
06 仕掛け翻訳のバリエーション--スターン、ディケンズ、O・ヘンリー、トールキン、モンゴメリー
07 明治日本の天才たち--福澤諭吉、夏目漱石、森?外
08 短編翻訳のポイント--イエイツ、マンスフィールド、デ・ラ・メア、ブラッドベリ、ポー
09 書き換えられた『源氏物語』--ウェイリーとサイデンステッカー
10 言語が変わると物語が変わる--『赤毛のアン』『羅生門』『新聞紙』『コンビニ人間』
11 映像に翻訳する--『ホビット』『チョコレート工場の秘密』『ふしぎの国のアリス』
12 メディア間の翻訳を考える--『ジェイン・エア』から映画、児童書、語学教科書へ
あとがき
【著者略歴】
東京大学名誉教授、順天堂大学健康データサイエンス学部特任教授。1954年生まれ。1997年東京大学大学院総合文化研究科教授、2019年昭和女子大学国際学部特命教授。『東大の教室で「赤毛のアン」を読む』(東京大学出版会、初版2008年、増補版2014年)、『東大講義で学ぶパーフェクトリーディング』(DHC、2010年)、『名作英文学を読み直す』(講談社選書メチエ、2011年)、『読み切り世界文学』(朝日新聞出版、2015年)、『翻訳の授業』(朝日新書、2020年)ほか。翻訳に『ホビット ゆきてかえりし物語』(原書房、1997年)ほか同シリーズ、ブレンダン・ウィルソン『自分で考えてみる哲学』(東京大学出版会、2004年)など。