商品説明
児童書
【内容紹介】
--そう、ゆみちゃんは、生きている。わたしといっしょに、こうして、ここで。
りりちゃんの妹・ゆみちゃんは、りりちゃんが保育園のころにうまれました。お母さんとお父さん、おばあちゃんとりりちゃんは、一生懸命に小さなりりちゃんを、大きくしていきます。ゆみちゃんは、すくすくと大きくなって、歩くようになり、言葉を話すようになり…りりちゃんはもっともっといそがしくなります。りりちゃんは、そんなゆみちゃんを見ているうちに「生きていることはうれしいことだ」ということがよくわかるようになりました。
ゆみちゃんが生まれて3年ったある冬の日、ゆみちゃんが保育園で熱を出してしまったというのです……。
少女の目線で語られる妹の死という物語を通して、「命」と「死」の問題を読者に問いかける児童文学。
児童文学から一般書まで、多くの作品を手がける小手鞠るい先生が、子どもたちに届ける「命」の物語。
全見開きにフルカラーのイラスト入り!
【著者略歴】
小手鞠 るい
岡山県生まれ。1993年『おとぎ話』で海燕新人文学賞、2005年『欲しいのは、あなただけ』(新潮文庫)で島清恋愛文学賞、2009年に、原作を手がけた絵本『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(講談社)でボローニャ国際児童図書賞、2019年『ある晴れた夏の朝』(偕成社)で小学館児童出版文化賞を受賞。『見上げた空は青かった』(講談社)『窓』(小学館)『ぼくたちの緑の星』(童心社)『女性失格』(文芸春秋)『放課後の読書クラブ』『お母ちゃんの鬼退治』(以上 偕成社)など著書多数。