単行本(小説・エッセイ) 日本文学 王将の前で待つてて / 川上弘美

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管理番号: BN208519
発売日: 2024/12/13
メーカー: 集英社

商品説明

日本文学
作家として次々と物語を生み出す傍ら、コツコツと詠んできた句を集めた著者待望の第二句集。2010年〜2023年の220句に加え、過去30年に詠んだ句から特にお気に入りの句を選んだ「自選一年一句」と、俳句に興味を持っている「あなた」へと向けた巻末エッセイを収録。日常から銀河まで、豊かなスケールで広がる川上弘美ワールドを堪能しながら、俳句の喜びに心から浸れる一冊。●収録句より10句不機嫌に人ほめちぎるさくらかなたうがらし死んだともだちに会ひたいメロン切るときをんなの目酷薄に沖遠く鯨を呼びて鯨鳴く交む前ザトウクヂラはみつめあふラムネ痛しけふも朝より何もなしヒトやがて示準化石や冬銀河掌の中の枇杷潰すなりはればれとスマホ買ひ即罅入れる夜寒かなレンジの中の小爆発も夏の果【著者略歴】川上弘美(かわかみ・ひろみ)1958年東京都生まれ。94年「神様」でパスカル短篇文学新人賞を受賞し作家デビュー。96年「蛇を踏む」で芥川賞、2001年『センセイの鞄』谷崎潤一郎賞、15年『水声』で読売文学賞、23年『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』で野間文芸賞を受賞。その他の小説に『溺レる』『真鶴』『七夜物語』『大きな鳥にさらわれないよう』『僕の死体をよろしくたのむ』『某』『三度目の恋』など、句集に『機嫌のいい犬』がある。