商品説明
日本文学
【内容紹介】
皿にこぼれ落ちた黒を飲み干せ 祈るよりも歌え
その波に飲み込まれ 深い底に沈む前に
菅原敏、待望の第4作は珈琲を片手に、見知らぬ夜の旅に出る“小舟”としての詩集。
コーヒーの葉を思わせるグリーンの装丁をひらき、頁をめくれば、漆黒の海を一艘の船が漕ぎ出し、どこか懐かしい情景が浮かぶ。
詩集には、2019年にフランスのナダール賞を受賞した写真家・かじおかみほによる、遠い記憶の断片のような白黒写真が挟み込まれる。
<<タンザニア>><<コロンビア>>などの珈琲豆の産地を冠した詩、スターバックスWEB連載「A Cup of Poem」からの詩ほか、全31編を収録。
あとがきには文芸誌『群像』にて発表されたエッセイに加筆修正した「珊瑚と珈琲」を掲載。
※前作『季節を脱いで ふたりは潜る』をご購入いただいた方は、読者特典〔電話朗読室〕にて『珈琲夜船』の中からも詩を一編お選びいただけます。
2冊あわせてお楽しみください。
【目次】
コロンビア
踊り子
夜船
・・・
タンザニア
台所を今日も雨
ゆれる
国境
夜はやさし
星空に匙
声の氷
句点を置く
無題
冬の秘密
零度
珊瑚礁
夜船
字幕のかけら
あぶみを蹴って街をゆく
Walking Dead
眠らない夜
西日
雨
貝殻
Summer Time
午後三時
アメリカ映画
夜船
食卓に溺れる
無題
戦後
エッセイ:珊瑚と珈琲
【著者略歴】
詩人。
2011年、アメリカの出版社PRE/POSTより詩集『裸でベランダ/ウサギと女たち』をリリース。
以降、執筆活動を軸にラジオでの朗読や歌詞提供、欧米やロシアでの海外公演など幅広く詩を表現。
近著に『かのひと 超訳世界恋愛詩集』(東京新聞)、『季節を脱いで ふたりは潜る』(雷鳥社)。
東京藝術大学 非常勤講師