商品説明
日本文学
【内容紹介】
高度経済成長の傍で、ベトナム戦争や公害問題などが社会に影を落としていた1967年。
漠然とした不安を抱えながら都内の大学へ進学した冬華蕗子(とうがふきこ)は、2人の同級生とともに
文学部自治会へと入会し、学生運動へと身を投じていく。
しかし社会の矛盾へ声を上げるための闘争は次第に過激さを増し、ついに死者を出してしまう--
バブル崩壊までの社会を描写しつつ、友情や恋愛、家族の物語も盛り込んだ作者渾身の一作。
【著者略歴】
1949 年東京に生まれる。
法政大学中退、出版社勤務を経て現在にいたる。
川崎市在住。
著書に『この胸の記憶に』(文芸社)。