商品説明
日本文学
【内容紹介】
第10回北斗賞受賞作家による第２句集
「いつも、息をするように旅をしたいと思っている」
緑蔭をおほきな家として眠る
青梅のひとつそれからたんと見ゆ
夏休すべて緑のこどもたち
すすき川すすき自転車道ひかる
コスモスを揺らせる息のいつか風
煙突を見てマフラーを巻き直す
どの舟の名にも丸あり年送る
買初の逢ひたき人に会ふ切符
春の雨鬼をぬらしてゆきにけり
永き日の封書で届く海の塩
本書より
【目次】
おほきな家
鬼を
舟の名
煙突
息の
風聞く耳
町の名
海の塩
小さきマリア
あとがき
【著者略歴】
1978年鳥取県生まれ、岡山県育ち
2000年「魚座」入会
2007年「雲」入会
2010年ポルトガルへ渡る（2012年帰国）
2017年「群青」入会
2020年第10回北斗賞受賞
2020年句集『からだから』刊行
2021年雲賞受賞
現在、「雲」同人・俳人協会会員・写真家としても活動