商品説明
日本文学
【内容紹介】
◆第三句集
まどろんで天狗と酌めりましら酒
この十八年間、俳句は、私の内面と外界を繋ぐ重要な道具となり、自分と人や自然・神仏との共生の意識を少しずつ育んできた。
著者
◆自選十二句
形代にひら仮名で書くわが名かな
寂光の門すり抜けて夏燕
寝転んで少年となる芝薄暑
身に入むや遊行の果ての茶碗酒
首伸べて明日を見てゐる羽抜鶏
峯雲や程よく保つ子との距離
手を振つてひとりに返る三日かな
まどろんで天狗と酌めりましら酒
七十なほ寄り道ばかり百日紅
気負ひなく酔うて父の日終りけり
雁が音や団塊世代老い知らず
小鳥来る青い封書に窓二つ
【著者略歴】
昭和25年 愛知県岡崎市生まれ
平成1年 「初蝶」入会
平成26年 第一句集『安心』上梓
平成28年 第二句集『空性』上梓
平成31年 「鶴」入会
令和5年 第64回安城文化奨励賞受賞
現在 「初蝶」立羽集同人、「鶴」同人、俳人協会会員