商品説明
日本文学
【内容紹介】
『秋の一日』に次ぐ第七歌集。
2016年から2022年までの638首を収録。
月刊「短歌研究」作品連載8回分と「平成じぶん歌」31首。
加えて、令和以降3年間の作品を纏めた。
装幀=花山周子
【目次】
I
風と胡瓜と
ふるさとの柿
赤彦の帽子
廻船問屋角海家
衣の館
風に吹かれて
遊びをせんとや
水無月の空
初島
家ごもる夏 45
II
茶の花
椅子、または夢
平成終らば
秩父神社
寒暁
経消しの壺
五月日曜
白子川辺に
新しき墓
神無月
III
三月の日々
手紙
霓裳羽衣
夏の甲斐駒ヶ岳
背負ふ八月
マチュピチュの夜
IV
旧き写真
変若かへる
下弦の月
岩山ウルル
明治神宮遷御の儀
V
おんこの実
風雨順時
時雨はらはら
破れ
印をむすぶ
雨飾山
若葉の五
ひらたき時間
意外に多彩 平成じぶん歌
湿原にて
マスクの沼
路地
みな逝きて
冬の沈思
風がいたぶる
いつ迄
鰻になる
刻々と
やがて満開
墓仕舞ひ
雨止まば
ゆつくりゆつくり
あとがき
【著者略歴】
1941年大阪府生まれ。
1960年、國學院大学入学時に短歌研究会に入り、作歌を始める。
1973年、岡野弘彦主催の「人」創刊に参加。
「人」解散後の1994年、同人誌「滄」を創刊に参加、現在同誌発行人。
歌集『フェベ』『樹木地図』『わが眼に翼』『サガルマータ』『やはらに黙を』『秋の一日』。
歌書『歌の根拠へ』『歌人たちの昭和 : 迢空・文明を中心に』『大西民子の歌』の他、『岡野弘彦の百首』(編)。