商品説明
日本文学
【内容紹介】◆第三句集
たましひのはばたき聴かん秋の空
句稿を整理しつつこの十年余りを振り返ると、多くの方々の力を借りて句作を続けることができたことを感じる。
(あとがき)
◆自選十句
しろがねの滝落つ春の雪のなか
たましひのはばたき聴かん秋の空
太陽と雲すれちがふ植田かな
耳澄ますときは目を閉ぢ秋の声
曙光まだ大地を染めず初鴉
夏つばめ水平線へ空傾ぎ
漆黒の犬に甲斐の名雪催
茉莉花の燦々と雨弾くなり
冬凪の埠頭働く音に満ち
露草や流星群の一夜明け
【著者略歴】
1955年7月横浜生
1976年 「雲母」入会
1993年 「 白露」創刊とともに入会、のちに同人
1998年 第二回白露評論賞受賞
2002年 第一句集『夏の岸』刊
2011年 第六回白露評論賞受賞、第二句集『風の本』刊
2013年 「郭公」創刊とともに同人
2019年 評論集『地の声 風の声─ 形成と成熟』刊
現在 NHK学園俳句講座専任講師