商品説明
日本エッセイ・随筆
【内容紹介】
現在は「バカが尊重される世の中」である。
なぜこんなことになってしまったのか?
近代大衆社会の病について深く洞察し、民主主義・人権主義の偽善について警鐘ならしつづけてきた評論家・呉智英と、大衆社会の病理を観察し続ける作家・適菜収が、
社会、宗教、政治、歴史、文化など多岐にわたる論点から、その原因について徹底討論する。
(著者 適菜収の言葉)
この三十年間を見渡したときに、一貫して正しいことを述べてきたのは、ほとんど呉智英だけではないか。
一貫して正しいことを言うためには、知識以前に教養が必要になる。
教養とは、「判断の基準をどこに見出すか」「価値に対する態度」である。
呉先生の主張を無理を承知で一言でまとめれば、「知は尊重されるべきだ」ということだと思う。
そして現在は「バカが尊重される世の中」である。
どうしてこんなことになってしまったのか?
本書では、社会、宗教、政治、歴史、文化など多岐にわたる論点から、その原因について考えた。
適菜収(「はじめに」より)
【目次】
はじめに 適菜収
第一章 バカは民主主義が好き
第二章 キリスト教と宗教の本質
第三章 吉本隆明という「共同幻想」
第四章 B層社会の反知性主義
第五章 「保守」とは何か?
第六章 民主主義か哲人政治か
あとがき 呉智英
【著者略歴】
1946年生まれ。
愛知県出身。
評論家。
知識人論から、社会、文化、言葉、マンガ評論まで、幅広い分野で執筆活動を展開。
日本マンガ学会発足時から14年間理事を務めた(そのうち会長を4期)。
東京理科大学、愛知県立大学などで非常勤講師を務めた。
著作に『封建主義者かく語りき』『読書家の新技術』『大衆食堂の人々』『現代マンガの全体像』『マンガ狂につける薬』『危険な思想家』『犬儒派だもの』『現代人の論語』『吉本隆明という「共同幻想」』『つぎはぎ仏教入門』『真実の名古屋論』『日本衆愚社会』ほか多数。