商品説明
日本文学
【内容紹介】
娯楽がない鎌倉時代、人々に刺激を与えたのは踊り念仏だった。
家族も財産もすべてを捨てて阿弥陀仏の導きに従う一遍は、念仏を唱えて日本全国を行脚する。
一遍とともに僧達が床板を叩く足音のリズム、次第に加速する念仏、上昇する心拍数を表すかのような鉦の音。
時衆が繰り広げる激しいパフォーマンスは、見る者の心を鷲掴みにする。
念仏はロックだ! 破天荒かつ繊細な捨聖、一遍の物語。
【著者略歴】
1978年、埼玉県生まれ。
2020年「松の廊下でつかまえて」で第3回歴史文芸賞最優秀賞を受賞(「あの日、松の廊下で」に改題し文庫化)。
著書に「討ち入りたくない内蔵助」「関ケ原よりも熱く 天下分け目の小牧・長久手」(ともに文芸社)、「実は、拙者は。」(双葉社)などがある。