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海外文学光文社古典新訳文庫/人語を解するネコのムルが執筆した回想録と、架空の音楽家クライスラーの伝記とが交差するホフマンの長編代表作。ムルは飼い主の先生の書物から文字をおぼえ、書斎の本を読み漁って知識を蓄え書くことを習得する。そして、「ドイツ教養小説」の定型にしたがった自伝を記そうとするのだが、そのとき、楽長クライスラーの伝記を吸い取り紙や下書きに使ってしまい……。豊富な訳注と抜群に読みやすい訳文でホフマンの世界を堪能する。