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日本文学ポプラ文庫/「もてなしも、公事も、ここに泊まれば必ず『満足』!」温かくて泣ける、ほっこり人情時代小説!理不尽に絡まれ奉公先を出ることになった十七歳の香乃。行き場を失くした香乃だが、ひょんなことから史郎が手代をつとめる公事宿に転がり込むことに。公事宿とは訴訟を行う人々が逗留する宿で、史郎は訴訟の技術を伝授したり代筆したりしている。女たらしで昼行燈な史郎だが、ひとたび人の涙を見れば、切れ者へと豹変する。しかし、まんぞく庵に泊まる客は厄介な公事に加え、ワケアリなようで……!?