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日本文学
角川ホラー文庫/時は明治。岡山から上京したばかりの若き怪奇小説家・光金晴之介は、世界探検家を自称する豪傑・春日野力人の、冒険記のゴーストライターを務めることになる。馬来半島、泰、緬甸、印度。亜細亜中から送られてくる力人の体験談は、おぞましい憎しみと叫び、そして不可解な謎に満ちたものだった。晴之介は同居人の美しい少女・楠子とともに、複雑怪奇な謎を解き明かしていくが--。忌まわしき故郷の「キバコ」の記憶、海を越え日常を浸食する異界の住民。そして襲い来る、言葉を失うほどの恐怖とは。『ぼっけえ、きょうてえ』を超える、驚愕のホラーミステリ。