商品説明
日本文学
双葉文庫/歴史時代作家クラブ賞受賞作『鳳凰の船』、第二作『楡の墓』に続く、北海道開拓期を背景に描いた短編集。ゴールド・ラッシュに翻弄された人間の悲哀/「ウタ・ヌプリ」。お雇い外国人の鉱山学者ライマンが帰米後に受け取った贈り物/「費府(フィラデルフィア)早春」。日蝕がもたらした道内初の公立図書館、そこに見た少女の夢/「日蝕の島で」。新天地・樺太への玄関口が静かに見守る親子の情愛/「稚内港北防波堤」。戦争に躍らされた炭鉱の末路とささやかな希望/「小さい予言者」。いずれも傑出した五編を収録。