商品説明
日本文学
【内容紹介】
別れ別れになった夫婦とその倅。
家族三人を取り持つ秘策とは?
人の縁は、思わぬところで繋がっている。
栄三郎の門人・安五郎の長屋を、月に二度、半吉という若者が訪ねるようになって一年が経った。
一年前、安五郎から金を騙し取った半吉は、そのことを窘められ改心して以来、安五郎を「父つぁん」と慕い、少しずつ返済しにきていたのだ。
だが安五郎は知っていた。
半吉とは偽名で、その正体は生き別れた我が子・安吉であることを……。
家族の絆を取り戻すべく、栄三郎は秘策を練る。
【著者略歴】
1961年大阪市生まれ。
立命館大学卒業後、松竹入社。
松竹株式会社90周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に『浪華騒擾記』が入選。
以後、演劇制作や舞台の脚本、『水戸黄門』等のテレビ脚本を数多く手掛けた。
2010年、『取次屋栄三』(祥伝社文庫)でデビュー以来、20巻の大人気シリーズとなる。
滋味深い人物描写にファンは多い。
著書に「居酒屋お夏」「八丁堀強妻物語」シリーズ『それからの四十七士』他。