商品説明
英米文学
【内容紹介】
ホームズとワトスンが下宿しているベイカー街221Bへ白髪頭に長く白い顎ひげの依頼人が訪ねてくる。
彼の名はエドワード・マイブリッジ。かつて走る馬の連続写真で時の人となったが、現在はアメリカから帰国し
て細々と講演活動を続けている。何者かに脅迫されていて、講演中、大きなスクリーンに映写した自身の顔に
不吉な傷がつけられていたり、街路で馬車に轢かれそうになったりした。彼が持参した映写機、ズープラクシ
スコープは、連続撮影した写真を縁に並べたガラス板の円盤を装着し、ホイール型ハンドルで回転させながらスクリー
ンに映し出す方式。円盤を調べたところ、マイブリッジ本人の画像の半数にひっかき傷で“RIP”の文字が入っていた。犯
人の動きを探っていた矢先、不可解な焼死体が見つかったことから、事件は思わぬ展開を見せ……。
【著者略歴】
イギリスのヨーク出身。作家、フリーランス編集者。SFやホラー、YAのジャンルに著書。代表作は『Hope Island』(2020)、『Snakeskin』(2019)、ともに長編。短編「Les Vampires」(2018)はイギリスファンタジー賞ノンフィクション部門の最終候補作、中編「Carus & Mitch」(2015)は“This is Horror”賞の最終候補作。