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日本文学宝島社文庫/第8回ネット小説大賞受賞作。人が旅立つ瞬間に立ち会う案内人、死神による葬送の連作短編集。英国生まれの死神「僕」が描く絵は、死者が持つ最も強い記憶の欠片を絵の具にして描いている。--震災後見ることができなくなった故郷に咲く追憶の桜、初恋の人と見た海辺の蛍の灯り、幕を閉じると決めた女子高生に映った屋上からの夕日、そして目の見えない少女と彩色千輪の花火。ラストには、死神の「僕」が百年描き続けた理由、死神と共にいる黒猫の秘密が明かされます。