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日本文学
日本文学
ディスカヴァー文庫/舞台は江戸時代の天生(現在の岐阜県飛騨市)。主人公は、医者の助手として、山で薬草を採って暮らす十七歳の少女、紺。紺は元武家の娘だが、幼い頃に両親が殺され、医者の宋哲に育てられてきた。宋哲の裏の顔は幕府に使える地方の忍「草」であり、紺もまた忍びの技を仕込まれて育つ。ある日、街へ降りた紺は、どこか見覚えのある顔をしたひとりの武士を見かける、その武士こそが、凄腕の剣士であり、両親の仇である男「津田」であった。それを知ったことにより、「仇討など馬鹿らしい」と思い生きてきた紺に初めて熱い気持ちが湧きおこる。「忍」として育てられた少女は、はたして両親の敵を討てるのか? 第一回本のサナギ賞大賞著者、待望の新作。