商品説明
国内ミステリー
朝日文庫/高学歴ながら昭和の魅力の虜となり、昭和の雑貨店「夢見堂」で住み込みのバイトを始めた日下昭子。そんな彼女の元に、壊れた黒電話の修理依頼が舞い込んできた。依頼主のフリーター・橋本裕司は、これは父親の形見だという。分解してみると、黒電話の中に、「でんわのかみさまおねがいです。ゆりちゃんとまたはなせますように。ひろし 1979年3月28日」という不思議なメモが入っていた。ひろしとゆりとは、裕司の他界した両親の名前だという。昭子と裕司がこのメモの意味を調べていくと、両親の切ない出会いが浮かび上がってきて……。昭和の雑貨をモチーフにした、書き下ろし連作謎解きミステリ。