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歴史全般
【内容紹介】
1793年のトゥーロン包囲戦から1815年のワーテルローまでのナポレオン自身が参加した会戦を戦略・戦術的に分析した、現在に至るまでナポレオン戦争について書かれた最も体系的・網羅的な書籍で、まさにナポレオン戦争の「バイブル」として名高い世界的名著『TheCampaignsofNapoleon』。
待望の翻訳復刊!
巻末の付録には主要会戦の各国の戦闘序列や、グランド・アルメ(大陸軍)の時期別の編制表、用語解説などが収録されており、史資料としても重要。
また軍事面だけではなく、革命期から帝政期にいたる政治外交面についても詳述しており、この時代についての通史としても価値ある書籍となっている。
※下巻には半島戦争からワーテルロー、訳者あとがき、補論、参考文献、索引、付録を収録。
◆本書は2002年に信山社から翻訳刊行された『ナポレオン戦争欧州大戦と近代の原点』(全5巻)を翻訳の見直しと図版の修正を加えて全2巻(上・下)に再構成したものである。
【目次】
第十一部イベリア半島での策謀スペイン・ポルトガル戦役一八〇七年〜一八〇九年
第55章リスボンへの道
第56章仕組まれた危機
第57章バイレンとヴィメイロ
第58章エアフルトでの苦々しい取り引き
第59章皇帝参上
第60章ムーア追撃
第61章未完に終わった偉業
第十二部ハプスブルク家の再興最後の勝利ドナウ戦役一八〇九年ヴァグラムの戦いシェーンブルンでの和平
第62章新たなる挑戦
第63章ドナウの危機
第64章アスペルン=エスリンク
第65章二度目の試みヴァグラム
第66章成功という名の幻影
第十三部モスクワへの道ナポレオンのロシア遠征第一部一八一二年六月二十二日〜九月十五日
第67章フランス=ロシア協定の決裂
第68章戦争の計画と準備
第69章ロシア侵攻
第70章ボロディノ
第十四部退却ナポレオンのロシア遠征第二部一八一二年九月十六日〜一八一三年三月六日
第71章不安定な立場
第72章軍の崩壊
第73章ベレジナ川
第74章エルベ川への退却
第75章巨人の失敗
第十五部落日諸国民会戦ナポレオンによるドイツの保持と連合軍壊滅の野望ライプツィヒの戦いでの大敗北
第76章新たなる軍の編成
第77章リュッツェンとバウツェン
第78章休戦
第79章ドレスデン
第80章諸国民会戦
第81章自然国境への回帰
第十六部「祖国は危機にあり」一八一四年の戦役・ナポレオンの退位
第82章時間稼ぎ
第83章危険な開戦
第84章素早い回復
第85章シュヴァルツェンベルクの失墜
第86章北方における阻止ラン
第87章最期の賭けアルシと皇帝退位
第十七部百日天下の戦役ナポレオンのエルバ島脱出から最後の敗北まで
序ル・カイユにて
第88章皇帝の帰還
第89章ブリュッヒャーへの猛攻
第90章ネイ元帥の見込み違い
第91章最後の一手
第92章ワーテルロー
第93章追記
訳者あとがき
補論ヴァルミーから現代へ
付録
主要人名索引
【著者略歴】
デイヴィッド・ジェフリ・チャンドラー
1934年生まれ。
オックスフォード大学卒業後、陸軍将校として三年間従軍。
1960年からサンドハースト王立陸軍士官学校の講師となる。
以来34年間同校で研究・教育に従事。
1980年から1994年までは軍事史部門主任教官を務める。
1967年から20年近くイギリス軍事史学会の会長を務め、1986年から同会名誉会長。
編著作は『DictionaryoftheNapoleonicWars』(1979)『MarlboroughasMilitaryCommander』(1979)『TheOxfordIllustratedHistoryoftheBritishArmy』(1994)など多数。