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商品説明
のばしっぱなしの黒髪と、あまり言葉を発しない唇。かかとを踏みつぶした靴に天然石の数珠----。カラス、そう密かに呼んでいた部活の先輩・槇野和隆と再会した加藤幸一は自由奔放な彼を捨て置けず同居をすることに。「捨てたくなったら捨てればいい」という言葉の裏にある槇野の想いに気づく幸一だが、本当の意味で救いの手を差し伸べることができない。次第に恋人・久美との仲も危うくなるほど抜き差しならない関係になっていく二人が、年月を経て辿りついた“幸福”とは…。