商品説明
経済
【内容紹介】
早ければこの4月にでも日銀が8年続いたマイナス金利政策を解除する。
当初想定より早い解除の裏側に何があったのか。
マイナス金利政策とは何だったのか。
「金利のある時代」には何が起きるのか。
どう対処したらいいのか。
マイナス金利政策の解除への準備は着実に進んでいる--。
内田真一日銀副総裁が2月8日講演し、そんな印象を与えた。
解除後の政策の姿についてより踏み込んで説明したからだ。
解除が次回3月18〜19日の金融政策決定会合で決まっても驚きはない。
もちろん、決め打ちはできず、次々回の4月25〜26日の会合での決定でも違和感はない。
いずれにせよ、住宅ローン、特に人気を集める変動金利型ローンの利用者にとっては一段と気になる話になってきたのではないか。
だが内田氏は次のようにクギを刺している。
「仮にマイナス金利を解除しても、その後にどんどん利上げをしていくようなパスは考えにくく、緩和的な金融環境を維持していく」。
過度の金利先高観の強まりで3カ月物などの金利上昇に拍車がかかる現象は起きにくいと見られ、やはり短プラは上がりそうにない。
マイナス金利が終了しても、短プラや変動ローンの基準金利は多くの銀行ですぐに上がらない公算が大きいと考えられる。
だが、マイナス金利解除に伴う波及効果は国債の金利など様々なものが考えられる。
マイナス金利導入以上のインパクトが想定される。
本書は、住宅ローンなど生活に直結する金利がどう変わるのかを中心に解説。
【目次】
第1章:前倒し解除の裏で何があったのか?
第2章:マイナス金利政策とは何だったのか? 効果と副作用の総括
第3章:今後のシナリオ、ゼロ金利解除へと続くか緩和に逆戻りか
第4章:金利のある世界をどう生きる? 住宅ローンは? 新NISA開始もあるなか運用は?
第5章:インフレ時代とは何か? デフレ時代に染みついた発想の転換必要に
【著者略歴】
日本経済新聞総合解説センター編集委員
1964年生まれ。
88年上智大学外国語学部英語学科(国際関係副専攻課程)卒、同年日本経済新聞社入社。
経済部記者として日銀、旧大蔵、旧通産、外務、旧郵政、旧自治の各省や公正取引委員会を担当したほか、ロンドンにも駐在。
2007 年に編集委員となり、生活経済部、経済金融部、電子報道部の所属を経て、現職。
日本証券アナリスト協会検定会員・CMA、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会会員・CFP認定者