商品説明
日本エッセイ・随筆
角川新書/世界一の恐竜大国、その実態世界の恐竜研究史を塗り替えた羽毛恐竜の化石や琥珀漬けの恐竜の尾「EVA」など、革命的な発見は中国で相次いできた。単純な化石の発見数も既にアメリカを抜いており、世界一の恐竜大国となっている。日中戦争や文化大革命をはじめとした動乱の影響や盗掘・密売の横行など、一筋縄ではいかぬ国で世紀の発見や研究はどの様に行われたのか。研究の最前線と、それを取り巻く中国社会の歴史と現状まで、恐竜事情を初めて網羅する。習近平の名前を冠した恐竜は現れてしまうのか? 発掘・研究は国家と対峙する時がある■農民夫婦、裏山から掘り出した化石を14年間守る■羽毛恐竜、中国共産党幹部の名前を付けられる■中国恐竜学の泰斗・楊鍾健の恐竜よりも数奇な人生■ドラえもんでおなじみのあの恐竜が見つかるまで■重い政治問題と続々と見つかる化石と。新疆ウイグル自治区の恐竜 etc【目次】はじめに恐竜の基礎知識 本編に進む前に第1章 中国恐竜最新事情 恐竜の常識を変えた「羽毛恐竜」は中国で見つかったコラム1 中国恐竜の命名ルールと珍名恐竜第2章 レジェンド中国恐竜秘話 『ドラえもん』でも有名な中国恐竜たちコラム2 中国恐竜学の泰斗・楊鍾健の恐竜よりも数奇な人生第3章 中国人の大発見ーー化石は意外な局面で見つかるコラム3 化石盗掘の暗い影と中国恐竜研究の混乱第4章 中華全土、恐竜事情 新疆・チベットでもマイナーな町でも化石は出るコラム4 台湾と香港で恐竜の化石は見つかるか?第5章 中生代中国の「海と空」の生き物たちーー中国では翼竜や首長竜の化石も見つかるコラム5 「世紀の大発見」をものにした恐竜オタク博士の光と闇 おわりに参考文献