単行本(実用) 哲学 江戸教育思想史 / 山本正身

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管理番号: BO4871988
発売日: 2024/09/25
メーカー: ミネルヴァ書房

商品説明

哲学
【内容紹介】
序 章 江戸教育思想史研究の射程
第I部 新しい人間(武士)像の探究と教育思想の形成--江戸初期から一八世紀初頭まで
第一章 江戸社会の秩序構造と儒学思想
1 儒学の受容史と儒者の出現
2 江戸の思想史を捕捉する前提--出版メディアの発達
3 名君の登場
第二章 朱子学の教育思想
1 朱子学の成立前史
2 朱子学の基本構成--「理気論」
3 朱子学の「性」論と人間観
4 朱子学教育思想の基本的枠組み(その一)--「居敬」「窮理」
5 朱子学教育思想の基本的枠組み(その二)--「修己」「治人」
6 「教」の方法--「開発」「自得」「因材施教」
第三章 近世朱子学派の教育思想
1 藤原惺窩--江戸儒学の嚆矢
2 林羅山--林家儒学の開祖
3 山崎闇斎--闇斎学(崎門学)の開拓
第四章 脱朱子学・反朱子学の教育思想
1 中江藤樹--儒学の「心学」化傾向
2 貝原益軒--朱子学と古学との狭間
3 伊藤仁斎--孔孟思想を視座に据えた教育思想のかたち
第II部 江戸中期における教育思想の多様化とその諸相--一八世紀初期から後期まで
第五章 江戸中期における幕政・藩政の動向
1 新井白石と「正徳の治」
2 八代将軍徳川吉宗と「享保の改革」
3 江戸中期の藩政改革動向--米沢藩の事例
4 一八世紀後半期藩政改革の趨勢
第六章 徂徠学と徂徠学派の隆盛
1 荻生徂徠--「人材養成」と「民衆教化」の教育思想
2 徂徠学派とその影響
3 太宰春台--「経世済民」の教育思想
第七章 一八世紀後半期の諸思想とその教育認識
1 細井平洲--折衷学儒者の教育認識
2 懐徳堂とその学問--町人儒学の興隆
3 石門心学の成立と発展--民衆教化思想の進展
第八章 復古国学の教育思想
1 復古国学の勃興
2 賀茂真淵--日本の「心」と「ことば」の探究
3 本居宣長--「教育不要論」の提唱とその趣意
第III部 幕藩体制の動揺と教育思想の展開--一八世紀末から一九世紀前期まで
第九章 「寛政の改革」とその文教施策
1 松平定信の幕政改革
2 尾藤二洲--朱子学正学派の教育思想
第一〇章 一九世紀前期における教育思想史動向
1 一九世紀前期の幕政状況
2 佐藤一斎--儒学的思惟に基づく「心学」の高唱
3 広瀬淡窓--「敬天」思想と組織的教育の実践
4 平田篤胤--「幽冥界」への誘い
第IV部 幕末における教育思想の諸相--一九世紀中期から維新期まで
第一一章 「天保の改革」とその文教施策
1 「天保の改革」をめぐる幕政動向
2 蛮社の獄
3 幕末期における昌平坂学問所
第一二章 「水戸学」とその教育思想
1 天保期以前の水戸藩の諸相
2 徳川斉昭の藩政改革
3 会沢正志斎--「国体」思想の源流
4 藤田東湖--「治教一致」の教育思想
第一三章 幕末維新期における教育思想史の潮流
1 吉田松陰--救国済民の教育思想
2 横井小楠--「三代の治道」の復権
終 章 江戸教育思想の思想史的定位

主要参考文献
あとがき
人名・事項索引
【著者略歴】
慶應義塾大学名誉教授