商品説明
社会
【内容紹介】
ただの「面白ディスカウントストア」ではない。
異端児ドン・キホーテの「ド真面目」な経営に、日経ビジネス記者が迫る--。
すべての謎を今、解き明かそう。
◎現場が好き勝手やっているのに、しっかりと利益が上がるのはなぜか?
◎カリスマ創業者・安田隆夫氏が退いてから、成長がさらに加速したのはなぜか?
◎出店反対運動に放火、前社長の逮捕……数々の事件を乗り越えられたのはなぜか?
権限委譲によって仕事はワーク(労働)ではなく、ゲーム(競争)になる!
気づけば売上高2兆円の巨大企業。
今や「セブン、イオン、ドンキ」と称され、総合小売3強の一角をなす。
怒涛の34期連続増収増益を支えるのは、小売業界の王道「チェーンストア理論」に反旗を翻す、逆張り戦略。
「ポップ洪水」に「圧縮陳列」。
アルバイト店員に商品の仕入れから値付け、陳列まで丸投げして、ドキドキ・ワクワクにあふれた「売り場」ならぬ、「買い場」をつくる。
目指すは、理念の力で永続する『ビジョナリー・カンパニー』だ。
【目次】
第1章|日本の食は「第2の自動車産業」
…まるで日本の「デパ地下」/ロサンゼルスで「トーキョーセントラル」
第2章|変幻自在の店づくり
…全国で勃発「しくじっちゃいました」/「Z世代の聖地」になったドンキ/東京駅で菓子と酒に「全振り」/小売業はアミューズメントだ/コピペ厳禁店舗デザインもドンキ流/「店内でラップバトル」が広告になる
第3章|型破りの商品づくり
…主張強めのパッケージ/みんなの75点より、誰かの120点/意外とドまじめ!?
商品会議に潜入/Z世代がゆるくつながるラボ誕生/顧客の「マジ」な声を受け止める/ユニーが改心!?
「価格総選挙」
第4章|仕事をゲームにする仕組み
…「ミリオンスター」と「アンサーマン」/圧縮陳列を競う伝説の「D鉄」/「バイト上がり」が活躍するドンキ/髪色でも個性を貫け
第5章|ドンキ流が総合スーパーを救う
小売り第三極の布石-
…実験場となった「ダブルネーム店舗」/ドンキを強くした「ユニーの生鮮」/チェーン店よさらば、自ら業態を創造せよ/入社2年目の国王誕生!?
「変身共和国」/ユニーを変えた、知られざる「商売人たちの系譜」
第6章|創業者・安田隆夫
◎ インタビュー「店は作品、店員が主役だ」
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
創業会長兼最高顧問
安田隆夫氏
第7章|真のCEOは「源流」
◎ インタビュー「社長は会社の主役にあらず」
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
代表取締役社長CEO
ドン・キホーテ社長
吉田直樹氏
【コラム|データで知るドンキ】「泥棒市場」から小売り4位に躍進
【コラム|ドンキ公式キャラクター】ゆるキャラの元祖?
「ドンペン」がZ世代に人気
【コラム|こんなところにもドンキ】ついに全国制覇!?
離島にも進出
【コラム|まだある、ドンキ発ヒット商品】「テレビじゃないテレビ」から「羽織る魔法瓶」まで…
【目次】
日経ビジネス
日経BPロンドン支局長
1986年石川県生まれ。
京都大学法学部卒業後、金沢で新聞記者に。
北陸新幹線担当として経済部、社会部で開業報道を担う。
2017年2月、日経BPに入社。
日経トレンディ記者、日経クロストレンド記者を経て、21年4月から日経ビジネス記者、24年4月から現職。
街が変わる、世の中を変える試みの背景を、物語まで描き出す一本入魂スタイルで執筆中。
日経ビジネスでは小売りを中心に、消費財、食品など生活者に近い分野を担当してきた。
著書に『ワークマンは商品を変えずに売り方を変えただけでなぜ2倍売れたのか』(日経BP)