商品説明
哲学
【内容紹介】
環境や生物多様性の危機が差し迫る現代の「共生」は、すべての存在が「よりよく生きる」ことで実現しうる。
新たなリベラルアーツの実践を目指す東京大学東アジア藝文書院が、未来をひらくために言葉と思索の力を尽くして問いかける12の連続講義。
【目次】
まえがき(石井 剛:東京大学東アジア藝文書院院長・東京大学大学院総合文化研究科)
I わかつ
第1講 共生をめぐる小さな自伝的物語り--トラウマを生きる(青山和佳:東京大学東洋文化研究所)
第2講 先住民族との共生(張政遠:東京大学大学院総合文化研究科)
第3講 「他者」と共生する「私」とは誰か--レヴィナスの思想を手がかりに(藤岡俊博:東京大学大学院総合文化研究科)
第4講 仏教から見た共生--私ひとりで幸せになれるのか?(柳 幹康:東京大学東洋文化研究所)
II わたる
第5講 自然と調和して生きる--いかにして可能か(呂植:北京大学)
第6講 類を違える物と共に生きる世界--中国思想から問う新しい環境倫理(田中有紀:東京大学東洋文化研究所)
第7講 共生を求めること・共生を堪えること--魯迅を手がかりとして(王 欽:東京大学大学院総合文化研究科)
III ただす
第8講 いかにして共に生きるか--「食べること」と「リズム」について(星野 太:東京大学大学院総合文化研究科)
第9講 共生と生政治(中島隆博:東京大学東洋文化研究所所長)
第10講 文学研究と「ポストクリティーク」--批判は共生のための技術になりえないのか?(村上克尚:東京大学大学院総合文化研究科)
第11講 有機体論的な隠喩を超えて、あるいはサイバネティクスのあとの哲学(ユク・ホイ:香港城市大学/伊勢康平訳)
終講 よりよく生きるためのスペースを想像する(石井 剛)
あとがき(中島隆博)