商品説明
風俗習慣・民俗学・民族学
【内容紹介】
村落とはいかなる場所か?
現代社会において揺らいでいるこの問いに、フィールドワークと文献研究を通じた台湾農村の長期的分析によって挑む一冊。
日本・中国との異/同比較の壁を超えて、台湾農村から先進諸国に通じる新たな「現代村落」モデルの構築を試みる。
【目次】
序 章 台湾から村落をみつめ直す
第1節 台湾村落をみる異/同の目線
第2節 分析のための視点
第3節 本書の構成と資料(データ)
第1章 事例村にみる台湾村落の社会史
第1節 大斗村の位置--嘉南平原エリアの非近郊農村
第2節 水利の外部化と共同誘因の減少
第3節 「台湾大」の産業構造への組み込み
第4節 小 括
第2章 東アジア村落比較の再検証
第1節 東アジア村落に対する異/同の目線
第2節 日本・中国村落との比較からみる調査村
第3節 小 括
第3章 「家」を介したつながり
第1節 台湾漢人村落の「家」
第2節 住宅をめぐった「家」のつながり
第3節 「家」の成長から相続へのプロセス
第4節 人々の移動によるつながりの変化と再編
第5節 小 括
第4章 神々を介したつながり 105
第1節 「神々への祭祀」の社会性
第2節 後壁区における「神々への祭祀」概況
第3節 大斗村における神々への共同祭祀
第4節 大廟の出現に伴うつながりの変容
第5節 包辨の出現
第6節 小 括
第5章 行政を介したつながり
第1節 制度としての「社区」
第2節 村落〈内〉からみた地方行政と「社区」関連政策
第3節 大斗農村文化営造協会の事例分析
第4節 活動する住民有志からみた「社区」
第5節 小 括
終 章 異/同の比較から現代村落論へ
【著者略歴】
金沢大学人間社会研究域附属グローバル文化・社会研究センター 特任助教