単行本(実用) 経済 正直者が馬鹿を見る判決の話 成年後見人制度を崩壊させる相続税課税 / 田中潤

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管理番号: BO4007435
発売日: 2023/10/16
メーカー: 歴史探訪社
著: 田中潤

商品説明

経済
高齢化社会で年々重要となる成年後見人制度が、相続税の「小規模宅地の特例」適用を崩壊させる?
相続人(息子)が被相続人(母)の成年後見人であった事案で相続税の申告に於ける「小規模宅地の特例」の適用を争った事件は、東京高等裁判所の驚くべき珍判決により原告(相続人)の敗訴となりました。
相続人は国に対して、足掛け4年に亘り「小規模宅地の特例」適用のための「生計を一(いつ)」要件の有無を争っていたはずでした。
ところが、高裁判決は、「小規模宅地の特例の適用には生計を一かどうかは無関係であり、相続人と被相続人が扶養関係になければならない」とする前代未聞の珍解釈による判決をだしました。
この無茶苦茶な判決が判例となり、今後の「小規模宅地の特例」の適用に悪影響して行くことを危惧し、最高裁判所への上告を試みましたが、令和4年3月15日、上告は受理されず、棄却されました。
高齢化社会を迎え、年々重要性が増しながら、その制度の問題点の多さから敬遠されがちな成年後見人制度。
被相続人(母)の成年後見人であった相続人(息子)が相続税の申告に於いて大変重要な「小規模宅地の特例」の適用要件について争った事件の顛末を、イラストを交えて検討・解説した書。
税の専門家はもちろん、一般の読者にも分かり易い平易な表現で詳しく説明。
税務訴訟における第一人者・三木義一弁護士による解説、実際の裁判記録も掲載。