商品説明
社会
高齢の母の突然の入院から始まった、「ボケ」や「認知症」ではくくりきれない母の不思議な言動は、時には時空を越え、予知としか思えないことも。さらに突然の脳出血で九死に一生を得た兄にも同じような言動が続き、認知症であったり、瀕死の重症となった人間には人知を超えた何かが働くのではと感じた著者の介護エッセイ。「ボケ」や「認知症」と言われるものの中には、痛みや苦痛から解き放たれ、時空を飛び越え、行きたい場所や過去、未来を行き来して、この世を手放すための準備をしているのではと思えるまでになった日々を綴った心の記。