単行本(実用) 風俗習慣・民俗学・民族学 ある限界集落の記録 / 小谷裕幸

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管理番号: BO3993644
発売日: 2023/08/04
メーカー: 富山房企畫

商品説明

風俗習慣・民俗学・民族学
【内容紹介】
著者の生まれ故郷、岡山県新見市上熊谷の指野集落は、中国山脈の奥深くに位置しており、電気がついたのは昭和22(1947)年、道路が通じたのは昭和35(1960)年だった。昭和20年代に12軒あった集落は、今や、3軒を残すのみとなってしまった。
著者は青年期に故郷を離れ、ドイツ文学の研究者となったが、いま改めて、故郷の忘れられゆくかつての暮らしを残しておこうと記録したのが本書である。昭和20年代の集落の様子と生活がつぶさに描かれ、高度経済成長期以前の奥山の暮らしと、そこに生活する人々の喜怒哀楽が甦る。筆者の母や兄弟の人生も語られ、戦後日本の山村出身者一家のひとつの歴史を見ることが出来る。それは、地縁や血縁の共同体のかつての姿と、それらが消滅していく過程でもあった。
【著者略歴】
小谷裕幸(こだにひろゆき)
1940年、岡山県新見市生まれ。大阪大学文学部卒業。同大学院修士課程修了(ドイツ文学)。鹿児島大学名誉教授。訳書にサラ・バル作『ふしぎなどうぶつえん』『びっくりどうぶつえん』(冨山房)、パウル・ツァウネルト編『ドナウ民話集』(冨山房インターナショナル)がある。共訳書にグスタフ・クライトナー著『東洋紀行1〜3』(平凡社東洋文庫)。