商品説明
児童書
児童書・絵本
ノラネコに家庭教師が務まるわけはありません。 ベスは市場に生まれた白いノラネコでした。ある日、野菜の荷車の下に隠れていると、黒塗りの立派な馬車が市場にやってきました。馬にけり上げられたベスは、御者の椅子にひっかかり、そのまま椅子の下に隠れました。 馬車が大きな屋敷の敷地に入っていくと、ベスは女王様の孫、トリア姫に出会いました。トリア姫はベスを抱いて、女王様にベスを飼うことをお願いしましたが、許されませんでした。「ベスを飼うことができないのなら、市場にいってベスと暮らすことにします」と宣言したトリア姫。あれこれ考えめぐらしているうちに、「家庭教師は人間でなくてはならないとはどこにも書いていない」と気づきました。そして、ベスを家庭教師として雇うことになりました。 ところが、ノラネコに家庭教師が務まるわけはありません。ベスはひげに鉛筆をあてて音を出してバイオリンを指導したり、しっぽに絵の具をつけて絵を描いたりして、なんとかなりましたが・・・。