商品説明
海外文学
【内容紹介】
激動の時代のバルカンで、諷刺と喜劇で鋭い批判精神をふるった作家ブラニスラヴ・ヌシッチ--官僚制度を揶揄するゴーゴリものの喜劇『不審人物』、姓とアイデンティティの関係を問う晩年作の喜劇『故人』の本邦初訳二篇と、作家の人生喜劇を綴った「自叙伝」を収録。
【著者略歴】
(Бранислав Нуши? 1864?1938)
セルビア(旧ユーゴスブラニスラヴ・ヌシッチラヴィア)の作家。
ベオグラードの商家に生まれる。
スメデレヴォの小学校、中学校、ベオグラードのギムナジウムを経て、ベオグラードの大学校の法学部を卒業。
その間、1885年にセルビア?ブルガリア戦争に義勇兵として参戦したが、卒業後まもない87年、反王朝的な風刺詩を著して投獄される。
のちに外交官となり、オスマン帝国支配下のビトラ、プリシュティナ、テッサロニキの領事館に勤めた。
その後教育省に移り、1900年ベオグラード国立劇場の支配人に転出。
劇場との結びつきは生涯続き、ノヴィ・サド、スコピエ、サライェヴォ各劇場の支配人に就任した。
1933年にはセルビア王立アカデミー会員に選出された。