商品説明
日本文学
【内容紹介】
◆第二句集
鉄棒に三つの高さ空つ風
小学校の校庭、あるいは小公園のような所。
子供の成長に合わせた三つの高さの鉄棒、その鉄棒を吹抜ける空っ風、蕭条とした風景を描いている。
序・古田紀一
◆自選十句
清流に足をゆだねて夏柳
のぞき込めば虫籠の虫天井に
骨に似る紙の手ざはり秋立ちぬ
自撮りせるうしろの窓の日短
花吹雪ひとひらも手に乗らざりし
春ストーブ吾には向かず押印す
秋晴れの馬上に恋を忘れけり
くたびれて頬の熱さよ風花
その音に汗の冷えゆく双ひしぎ
どこまでも西日のあたる眉間かな
【著者略歴】
昭和37年 東京都新宿区に生まれる
平成7年 「英俳句会」入会
平成8年 「夏爐」入会
平成16年 「夏爐」同人
平成20年 第35回夏爐佳日賞受賞
平成22年 第1回ヌーベルバーグ俳句大賞受賞
平成23年 第1句集『涙ひとつぶ』
現 在 俳人協会会員、「夏爐」同人