商品説明
日本文学
【内容紹介】
尊敬する幻想文学の巨匠から娘の家庭教師として職を得た、小説家志望の青年・卓也。
深い森の奥の屋敷に通い、幼く美しいその少女・幸子との交流がはじまってから、卓也の運は確かに開きはじめ、作家への糸口も掴むことができた。
しかし同時に、卓也は正体不明の不穏に苛まれるようになる。
あたかも森の木々が伸ばした枝や蔦に絡め取られるかのように、幸福に侵食され「いま」を見失う卓也。
引き換えのように蘇る「過去」。
そして最後の記憶を取り戻した卓也に、幸子が微笑む--私を幸せにして、と。
「第二回ステキブンゲイ大賞」準大賞に輝いた超自然的ホラー、ついに刊行!
【著者略歴】
1962年生まれ。
愛媛県在住。
ウェブ等で執筆活動を続け、2022年に本作で「第二回ステキブンゲイ大賞」準大賞を受賞し、改稿を経た本書でデビュー。