商品説明
児童書
【内容紹介】
ロボット博物館への校外学習で同じ行動班になった、安藤悠真、長谷川湊、清水陽菜、市川咲希の四人の中学一年生。
その博物館には、「美しすぎる」アンドロイドの気象予報士が展示されていた。
その日の体験をきっかけに、それぞれがロボットと人間の違いを考える。
完璧な美しさや強さを持つロボット、やさしい言葉をかけてくれるロボット、いつまでも死なないロボット……。
それでも、ロボットにはない自分だけの心を確かめ、他者と触れ合い、距離感に悩みつつも、気持ちがつながる瞬間を大事に、新しい自分を作っていく--。
不思議な縁でつながった、性格や家庭環境の異なる男女四人。
彼らの中学一年から三年までの三年間をそれぞれの視点から描いた、現代社会に生きるさまざまな子どもたちの姿を切り取る著者による、中学生たちの日常(いま)の群像劇。
【著者略歴】
著者:朝比奈あすか
1976年東京都生まれ。
慶應義塾大学文学部卒業。
2000年、ノンフィクション『光さす故郷へ』(マガジンハウス)を刊行。
06年、群像新人文学賞受賞作を表題作とした『憂鬱なハスビーン』(講談社)で小説家としてデビュー。
著書に『人間タワー』(文春文庫)、『自画像』『憧れの女の子』(双葉文庫)、『君たちは今が世界(すべて)』(角川文庫)、『翼の翼』(光文社)、『ななみの海』(双葉社)など多数。